LAWSONのプライベートブランドはシンプルなデザインに一新
LAWSONのプライベートプランドのデザインが一新されました!
https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1397500_2504.html
引用:LAWSON公式HP
食品以外にも、日用品などもあります
写真だけ見るとコンビニらしくないデザインですね
賛否両論ありますが、パッと見て個人的にはシンプルで統一感があって大好きです。
コンビニって聞くとフランチャイズやバカッターが多い、ブラック、佐藤可士和さんのセブンイレブンコーヒーマシンの使いにくさ、セブンペイのセキュリティのザルさなどあまり経営に関していいイメージが無いですが、こういいお金の使い方をしているのを見るとユーザーとして嬉しいです。
ミニマリストの反面教師のような一生わかり合うことはないと思っていたコンビニエンスストアのデザインでしたが、まさか交わる日が来るとは、、、感無量でした。
デザインを手がけたのはnendoの佐藤オオキ氏
デザインを手がけたのは佐藤オオキ氏で、このデザイナーさんの特徴として”圧縮”と”想像力”の工夫があります。今回のリブランディングでもミニマルで、かつその中に工夫が圧縮されたデザインだったと思います。
VIシステムを元にブランディング
VIシステムとはヴィジュアルアイデンティティの略称で、ブランド価値や、コンセプトを可視化したロゴを中心にサブカラーやサブグラフィックを追加していくのことをVIシステムといいます。
このVIシステムを元にブランディングされました。
LAWSONのLがブランドロゴになったんですが、Lって他の大きい会社やブランドのロゴで無いのでそこもまた良かったですね
西武ライオンズくらいでしょうか笑
ちなみに、このロゴデザイン、ブランディングと並行して新型コロナウイルス感染拡大防止ポスターも作っていてそれもまたオシャレで可愛いです
デザインのコンセプト
デザインのコンセプトはざっくりと
- 陳列棚に設置される店頭POPにわかりやすく記載することで、購入後の生活空間に入り込むノイズが減るように配慮
- 優しい印象のフォントとともに中身や原材料などがそれとなくわかるような手描きのイラストをパターン状にあしらうことで、女性層でも手に取りやすく
- 日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で商品名を記載し、海外からの訪問客が困らないように配慮
でした
ノイズが減るという概念がすごく好きで、ミニマリストに通じるものがあります。(欲を言えば店の外観も京都のコンビニのようにシンプルになって行って欲しいです)
また、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で商品名を記載は買う側だけでなくお店側も外国人のレジのアルバイトの方が多いので、商品を棚に入れる際などもすごく楽そうだなと感じました
手書きのイラストに関しても大量生産大量消費のシンボルでもあるコンビニに手書きのイラストって、と最初は思いましたが時代なのでしょうか。どこかTHE コンビニと共に平成が終わっていく感じがします、、、
女性層にも手に取ってもらいやすくとコンセプトにありましたが、こういう写真映えするデザインだとインスタに載せている人も多く、ただ何も販促をせずともコンビニに置いているだけで買って行った人にSNSで拡散してもらえるというメリットもあり、いいなと思いました。実はインスタで流れてきました笑
肯定的な意見と否定的な意見
調べているとデザインに関して肯定的な意見はもちろん、否定的な意見はやはりありました。
肯定的な意見はシンプルで良いことなどほとんどコンセプトに沿うものでしたが否定的な意見は、
- 商品と商品の見分けがつかない
- 視認性が悪い
- シズル感が足りない(パッケージが写真ならもっと美味しさを連想できる)
などでシンプルなデザインに対して突っ込まれるベタな感じの意見でした。
確かにUX(ユーザー体験)があまりよく無いという意見は的を射ていて納得ですが、デザイン会社nendoはプロ集団で、それは百も承知だったに違いありません。
ある程度UXを犠牲にしつつもこのデザインにしたのはなぜなのだろうともう少し深掘って考えていました。
リブランディングの価値とは
個人的に今回のリブランディングで感じた本質的な価値は
- 生活に取り入れたくなるデザインになったこと
- コンビニとしての差別化を本格的に図ったこと
ではないかと思います
それに付随してSNSでの拡散を狙うも目的としてあったのではないでしょうか。
生活に取り入れたくなるデザインになったこと
コンビニとは、生活者の心の中でメインのサブ的な立ち位置にいたと思います
スーパーで惣菜を買う時間がないからコンビニで帰り道にさっと買う、本当は日用品は安くor自分の好きなこだわりのあるブランドで買いたいけど、、、ということがしばしばあり、好き好んでここで買わないと気が済まないという商品はなかなか無かったのではないでしょうか
コンビニであれを好き好んで買いに行く!があるとしたらファミチキか、マッチョやダイエッターならセブンのサラダチキンなどでしょうか、、、
あとはお弁当はセブンが美味いなどはよく聞きますが、お弁当ならこれしか食べたくないなどはあまり聞きません。
今回のリニューアルデザインのお茶をインスタで見たとき、これが買いたい!!といつの間にか思っていました
お茶なんてどこのコンビニも味の違いがわからないので、同じ金額ならなおさらです
そんな胸キュンするデザインはいいですよね
自分はミニマリストで正直コンビニの飲み物すらノイズになるので部屋に置きたくないのですがそれでも毎日買いたいと思うデザインでした
購買理由がスーパーいけないからしょうがないから近くて楽なコンビニで、からここじゃないとヤダはすごい違いです
コンビニとしての差別化を本格的に図ったこと
また、コンビニとしての差別化を本格的に図ってきたなと感じます
見栄えが違うということは心理的なイメージをガラッと買えてしまうもので、今回のリブランディングでローソンといえば若く、先進的というイメージに変わってしまいました、そういえばナチュラルローソンとかもありましたね、忘れてましt
近い距離に乱立するコンビニなら家から多少遠くてもワクワクする好きなデザインの方を買いに行っちゃうと思います
それは立地優位で戦ってきたコンビニ各社の戦い方を買えざるを得ないほどのめちゃめちゃ大きな違いだと思いますし、売り上げにも大きな影響を与える気がします。
終わりに
今は世界を牛耳る勢いの無印良品も、実は西友のスーパーの一角で始まったプライベートブランドです
それほどデザイン、ブランディングが人に与える影響は強いんだと思い知らされます
デザインって面白いと改めて思える良いニュースでした
おわり