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「一般意思2.0 ルソー、フロイト、グーグル」東 浩紀 を読みました

一般意思2.0

民主主義は今はどうしょうもない穴があるという話

それは意見を集める際の工程について

プライバシー、秘匿性がないということと、

意見を集める過程において外部から操作などで結果に影響を与えることが可能であるということ

それを解決するには意見を統合する過程で操作がなされないようにするという元々はルソーが説明した論らしいです

それを現代にアップデートさせ

具体的にはSNSなどインターネットのテクノロジーがそれを実現させればいいというのが

この筆者の主張(筆者の東浩紀は日本の小説家、哲学者みたいです)

今は議会制民主主義だが、その議会を通す、選挙制度を通すというやり方がもうダメって言っている

なぜかというと先も言ったように扇動されやすいから

何者にも扇動されないフラットな状態で行われる判断は正確だと言われている

クイズミリオネアのオーディエンスへのヘルプが91パーセントの正解率であるというデータがあるんですが

それが表すように集合知って個人のプロの研究者の正解率よりも強いんじゃないかという

ユングの提唱した集合的無意識のもっと個人に落とされた版みたいな感じ

集合知ってなんだかロマンありますよね

個人的にはアニメの東のエデンで最後主人公がミサイルを迎撃するシーンで

囚われたオタクたちが

持っている解決策、知識を掲示板に書き、日本を救う方法を探すっていう

あのシーンを想像しました

Webサービスでの集合知

グーグル、ウィキペディア、食べログなんかも一種の集合知ですよね

ウィキに関しては信頼度はそこまでありませんが、、、

ウィキの記事に対しての評価システムが欠けているのかもしれないです

いいね機能じゃないですが

その部分で言えば食べログはいいですよね

分母がある星のステータスでどの程度信頼できるかというのを民主的に計測している気がします

さらにその情報の信頼度を高めた上位互換が

実名での登録を必須にしたRetty

食べログと同じくお店の評価サイトですが

違うのはfacebookアカウントを使っての実名登録で信頼度が高いということと

友達がおすすめしているお店が知れるというところ

どう信頼度を上げるかで実名登録は確かにいいですね

ただ、友達が勧めてくれたお店に行ってみたらそんなに美味しくなかった

でもサイトは実名登録してるから

そのお店を勧めてくれた友達に忖度してちょっといい評価をつけちゃう

っていうことが起こりそうな気もします

得てして友達が勧めてきた映画やお店って自分にはあってなかったりしますよね

見栄や忖度のような人間っぽさをどう扱うかが大事なのかなぁ

グーグルはSEOを色々やってますが

具体的にどうしているかまでは公表していません

集合知は簡単ですが

その信頼度の高い集合知を実現するシステムを作るのは

むずかしそうです