モネの絵を巡る駆け引きが秀逸
モネ・ゲーム、、、名前のままモネの絵を中心に争う二人を描きます
モネの対の絵の片割れしか持っていないリッチマン、かたや抽象画家のモネの絵を鑑定する主人公
主人公はモネを買いたいリッチマンからなんとか贋作を買わせようとする計画を贋作画家の相棒と画策します
ただ、リッチマンはただのバカじゃない、計画がなかなか上手くいかずコリンファースが股間をずぶ濡れにしたり、ホテルからズボンを飛ばされたり、リッチマンの予想だにしない行動でもがき苦しむ様をコミカルに描いていて飽きない作品です
スリリングですが血は飛ばない平和なスリルです笑
日常にあるシーンだけにドキドキする
そして最後の10分で映画の印象がガラリと変わります
今年はIMDbという映画ランキングサイトでベスト10映画を観ててかなり高クオリティな映画を観てるんですが
個人的にそれらの中に食い込む映画でした
ベスト3か4くらい
ちなみに個人的な今年1位はファイトクラブ、2位はヴァレリアンでしょうか
3位はゴッドファーザーかモネ・ゲームかアンカット・ダイヤモンド
いうてまだ今年は半年しか経っていないですが
映画に関しては自分の映画感想日記の文字数=興奮した指数かもしれません笑
ちなみにIMDbというサイトのリンク貼っておきます
ショーシャンクの空に、ゴットファーザー、フォレスト・ガンプなど名作がトップ10にランクインしています
https://www.imdb.com/chart/top/
豪華俳優陣 コリンファースとキャメロンディアス
配役はあまり興味ないんですが、見たことある顔だなと思ったらキングスマンの紳士役、コリンファースでした
最近では1917 ~命をかけた伝令~、キングスマンなどTHE 英国紳士のコリンファースが出演しています
キャメロンディアスは説明不要ですね
この映画、昔はNetflixにあったみたいですが、今はAmazonPrimeだけにあるみたいです
やっぱり一番シナリオがすごかった
一番構成作家、脚本家がすごいです
飽きさせない力とどんでん返しの構成、伏線の配置、登場人物、全てよかったです
伏線をバシッと配置するのではなくじわじわと観客にこの世界の常識を植え付けていくという感じです
いつの間にかこういう登場人物なんだ〜と思わせる手腕
そして後からそれは人間のほんの一面だけだったと気づかされます
お金を巡るシーンもよかったです
モネの抽象画というのは権力、金のメタファーでもあり、モネを売って金を欲しがる主人公にあなたはあなたのままでいいのよ、お金があるから幸せなわけじゃ無いと諭すキャメロンディアスのシーン、予想外の出費で金が尽きてひっそり隠していた小銭を計画に費やし、それが見つかって慌てて弁明する誇り高き主人公、リッチマンがキャメロンディアスを口説き主人公がムカついているシーン、田舎から出てきてロンドンでリッチマンと過ごし徐々に垢抜けていくキャメロンディアス、全てを手に入れた(に思われる)リッチマンが持つ背徳的な趣味、そして主人公が男とは何かを見せてくれるラストシーン、、、
全てが愛すべきシーン
いい映画というのはどれも登場人物みんなダメなところがあり、それぞれ良いところがあり、どんな境遇や生き方でも人生総合して幸せの質量はトントンなんだよなぁと思わせてくれる映画です
そして子供のようなプリミティブな感情を思い起こさせる映画
それに尽きるかもしれない
あとは結構重要なところにTHE日本人が出てきてて面白かったです
外国人が想像する日本人像=七三分けの黒スーツ、カラオケが好き、集団で動くのが好き、礼儀を重んじる割に2面性があるなど
昭和っぽい日本人たちが見れました
あとはホテルのお会計でのシーンがコミカルでホテルの管理人もちゃんと人格を持たせてるのが良いなぁと思いました
派手なアクションは無いですがコリンファースの計画と抜けたドジっぷりにハラハラします笑
あと女性が一人になった時の人間に戻る感じが色々なシーンで出てて
そういうところも人間らしさがあり面白い作品でした
キャッチミーイフユーキャンに近い面白さ
血の流れないクライムアクションなのでクライム映画苦手な人でも観れます
ぜひ観てみてください
おわり