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『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』スティーヴン・スピルバーグ監督 映画感想

死ぬほど面白かったです

これまで観た映画のベスト3に入るかもしれない、、、

これ観て寝ようと思った日曜の深夜23時ですが、感想書いてから寝ます笑

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 概要

スティーヴン・スピルバーグ監督の2002年のアメリカ映画

wikipediaによると、1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr著、自伝小説『世界をだました男』が映画化されたという経緯だそうです

このストーリー、犯罪者が実在したのかよというのがまずびっくりした

未成年の状態で一人副機長として飛行機に潜り込むなんて大胆すぎる、、、

最初ざっくり予告的な文章を見たんですが

パイロットに偽装?

ギャグコメディかと思ったんですが、全然そんなことなかったです

全てリアルでした

映画感想

FBIが出てくる系の映画ってバーンってなってドッカーンってなる

ありきたりな刑事ドラマのような正義と悪に分かれる捜査モノではなく、

しっかり主人公や主人公のバックグラウンドやFBI捜査官側の人間性を描写した人間味あふれるいい映画でした

簡単にあらすじを説明すると

主人公のフランク・W・アバグネイル・Jrは小切手を偽造し、パイロットに扮して世界を飛び回る詐欺師で

FBIから追われに追われまくります

偽の小切手で騙した額は裕に1億以上

”キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン”は日本誤訳すると”捕まえられるもんなら捕まえてみろ”で

タイトルの通り主人公とFBIのリアル鬼ごっこをしまくるハラハラドキドキの映画です

周囲を騙して成りきるのは

パイロットだけではなく医者や、弁護士まで

目の飛び出る様なエリートコースを20にすらなっていない子供が

機転を聞かせて、成り切り大人を動かしていくのが見どころです

いやこれはバレるでしょってところも度胸とフィジカルで切り抜けたり

FBIすらも転がしてしまう頭の良さが観てて面白いところ

あと主人公が18歳にして詐欺師になってしまったのも

父が経営していた会社が傾き、離婚してしまい

それを観た息子、主人公のフランク・W・アバグネイル・Jrがどうにか大金を手に入れ

昔の様に家族みんな幸せな暮らしをしたいという願いがあるからで

その家族を元に戻したいという人間性や

だまし取った金で両親に色々してあげる優しさが見てて根はいい奴なので恨めない、、、

普通自分が未成年なのに親の会社が潰れて、両親が離婚してしまうという状況に陥ったら

自分だけまともに暮らしていけないということを盾に親を恨んでしまいそうなものだけど

もしくは自分だけは幸せに生きてやるという思考に成りそうなものだけど

ここで自分がお金を稼いで親をどうにかしてあげたいという心境になるのは

器がデカいと思いました

あと

イケメンフェイスも利用し女性を口説きながら世を渡り

次第にセッ○スにはまったりするけど

溺れず、最終的には

本当に結婚したいと思える人を見つけ自分がしてきた嘘を告白する強さも

すごいなぁと思いました

生きてる人間を全て駒として見れるし、恋愛の中で盲目にもなれる

それでも秘密は明け渡さないし

疑心暗鬼に陥るそぶりすら見せない

強靭なハート

一番すごいなと思った箇所が

ちゃんと自分より実力が上の相手を見切っているところ

自分が見抜かれているとわかったら即座に撤退する、弱さを見せることで信用させる

これが一番賢いなぁと思ったポイントでした

キャッチミーイフユーキャン

普通なら弱さを見せれないで敗走しちゃうのに

頭がいいからすぐに会った相手でもイケるという判断がめちゃめちゃ早いし最善のルートを選べる

自分の実力を重んじすぎず、軽んじすぎない

そして油断しないから用意周到で捕まらない

土壇場でもプランBがしっかり用意してある賢さ

それでも人間味はあって

本当に結婚したい人に出会って嘘だらけの自分が嫌になって

FBI捜査官にもう足を洗って終わりにしたいと

電話するところとか

親が女性に使っていた言葉をちゃんと覚えていて

自分も女の子に使っちゃうところとか

ジェームズ・ボンドの様だと言われて

ジェームズ・ボンドとお揃いのスーツと車を買っちゃうところとか

手口の巧妙さも見惚れるけど

実は結構失敗しているところとか

18歳の思春期の少年らしさもちゃんとあって好きでした

親への期待がまだすごく会って

親に褒めてもらいたいという気持ちもにじみ出ている感じの年頃

ちゃんと傷ついて、ちゃんと調子に乗って、ちゃんと人間してる感じがした

心に残った名言

人を騙す割に名言も色々でてきて刺さります

シーンは説明しないですが

主人公の父が

「クリームがいっぱいに入ったバケツに2匹のネズミが落ちました。

最初のネズミはすぐに諦めて溺れました。

2匹目のネズミはあきらめず、もがきました。

すると、クリームはバターになり、ネズミは助かりました。

みなさん、今この瞬間、私は2匹目のネズミです」

っていう言い回しをしたり

フランク・シニア「どうしてヤンキースが強いか分かるか?」

フランク「ミッキー・マントルがいるから?」

フランク・シニア「違う。ユニフォームのピンストライプから敵チームの選手が目を離せないからだ」

と言ったり粋なセリフがシーンとシーンを繋いでいきます

一番好きなシーンが最後、FBI捜査官ハンラティが主人公を止める場面

ハンラティ「飛ぶがいい。止めるつもりはない。月曜には戻ってくると分かってるからな」

フランク「そうか?どうして戻るってわかる?」

ハンラティ「見てみろ。おまえを追っている者は誰もいない」

ここは名言って訳ではないですが、お互いを理解しているということが伝わる

ちょっと感動する掛け合いでした

レオナルド・ディカプリオの映画ってワクワクドキドキおねぇさん登場系がやたらおおいな

因みに主人公のフランク・W・アバグネイル・Jr役の俳優は若き日のレオナルド・ディカプリオ

イケメンです

レオナルド・ディカプリオはイケメンに隠れているけどギルバートグレイプからウルフオブストリート、タイタニックまで

幅の広い演技派

映画観たらレオナルド・ディカプリオだ、、、ってなるけどそれでも演技がすごいので役として成り立ってる

というかこの撮影時27歳で18歳の少年を演じて違和感が全くないのがすごい

まだ観れていないのあったのでレオナルド・ディカプリオ縛りで観ようかと思い始めました

FBI捜査官役はグリーンマイル、フォレストガンプなどのトム・ハンクス

安定のジャイアンツフェイス

真面目な感じが役にあってて

最高の組み合わせだったと思います

あと主人公父役も助演俳優賞的な何か賞をもらってて名演技で

実はめちゃめちゃ豪華な俳優陣でした

本当にオススメの映画なので

ぜひ見てみてください