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一攫千金を狙うニューヨーカーを取り巻く群像劇『アンカット・ダイヤモンド』映画感想

スノーピアサー

『アンカット・ダイヤモンド』

Netflixで観ました

監督は兄弟のジョシュ・サフディ ベニー・サフディ

全編を通して言うと

ひたすらうるさい映画です

最初ははぁ〜なんだこの映画と思います笑

クライマックスは完璧でした

これぞニューヨーカーがいっぱい出てくる

主人公のハワードはニューヨークの宝石商で

借金取りに追われながらも、日本の住宅街に住む人からしたら華々しく

刺激的な生活を送っていて

すごく豪華なマンションを持っていたり

庭付き一戸建てもとんでもなく豪華だったり

いい車に乗っていて奥さんもいる、子供もいるという

一見幸せそうな家族ですが

その裏で質に入れる宝石や時計を

取っ替え引っ替えして期限をやりくりしたり

不倫したり、

借金取りに追われて着ぐるみ剥がされて車のトランクにぶち込まれたり

ひたすらアップダウンの激しくハイペースな生活で

序盤はこいつ貧乏人なのか、金持ちなのか

全然よくわからない設定でした

たださすがニューヨーカー、服の着こなしはカッコいい笑

グッチや革ジャンを生活の中で着こなすのは

街の風景込みでなかなか難しいですが

さらっとハイブランドを着こなしていてこれないわというシーンが無かったです

海外映画特有のfu●k!の連呼だったり

何秒かおきにフレーズの中にfu●king ~~~という言葉を挟まないと

こいつらは死んでしまうのかと思いながら観ていましたが

序盤の

ウルセェな〜、この映画なんなんだよ〜

この意味不明なシーンどう繋がってんだよと思って観ていたところから

後半で一転、一気に全てが繋がって興奮が最高潮になります

このシーンに突き進んでいく為に

逆算したらこういう設定になったのかと思うくらいの

綺麗で刺激的なクライマックスでした

個人的に好きなシーン

個人的に一番のシーンは

NBAバスケットボーラーのKGにブラックオパールの原石を何千万の金額で売るんですが

その金を借金取りに返済することをせず、さらにそれらを全て賭けて一攫千金を狙う場面です

その金の行方すらも借金取りに迫られながら

その金は勿論、その金をギャンブル場に運ぶヘリコプターの運転手でさえ

重要な登場人物の一部にしてしまうという監督の凄さが見えました

見どころ

この映画はクライムドラマという括りですが

ギャンブル映画なのか、一人の人生の映画なのか

なんと言えばいいかわからないですが、敵も味方もない映画でした

敵味方も無く、勝ち組も負け組もない

それぞれの登場人物にそれなりに

ニューヨークという都会を生き抜いていく行動の理由と

行動に応じたそれ相応のリスクとリターンがあり、

それぞれの意思があって作り出された群像劇で、

そこに現実世界でありえないというシーンは無くて

それでも奇抜で、リアルで

いい意味で監督の顔が見えてこないという

いい映画でした

その完璧ではないけれど

たくましく生きていくニューヨーカーこそ

アンカット・ダイヤモンド(原題:Uncut Gems)だと言っているかのようでした

今年一番スリルがあった映画です

今年観たおっさんの中で一番うるさく、刺激的でした

おわり

※最初だけ若干グロいので注意です

ネットフリックスにあるので観てみてください