さらばvaio z

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2014年夏、間違いなくvaio Zは世界最高のノートPCであった

macbookがSTARBACKSとセットで意識高い系どもに人気を博していた中で

ニッチなPCオタク、クリエイターたちに

モンスターノートPCと呼ばれ

当時の科学の粋を集めたMADE IN JAPANのラップトップが

VAIO Z

である

VAIO Zはマックに比べスペックも圧倒的だったし、

デザイン、軽さ、タッチパネルや筆圧検知、キーボードの使い心地

フリップモデルの2way構造

なんだこの形は

兎に角、革新的だった

全部乗せラーメンだった

VAIOには

ジョブズのようなカリスマは居なかったにせよ、ユーザーの一秒でも無駄にしないという人生を一秒でも無駄にしたくない人間たちの

琴線に触れる哲学があった

当時、VAIOから見たらMACBOOKはまさに磨製石器と打製石器並みの違いがあった

勿論VAIOが磨製石器である

全てMACのはるか先を行っていた

当時お金を持ってなかったけど

そのデザイン、スペック、哲学、すべてにワクワクして

喉から手が出るほどVAIO Zが欲しかった

しかし値段は30万円

大学一年生の自分にとって

30万という大金はあわよくば人生を狂わせることのできる金額なのである

それでも忙しいのが解っていたから

半年間バイトをし、必死に30万貯め、

2014年夏、

コンクリートジャングルの中、セミの声に目を血走らせながら

数コンマ何秒でも多くクリエイター活動の時間を手に入れる為に30万円を握りしめ

池袋のビックカメラの店頭で

(お金が無かったので)

パソコンにも保険もかけず、死ぬ程大事にしようと一括で購入したのが

愛すべき

VAIO Z

だった

のちに知ったことだが、windowsを排除したジョブズが唯一Mac OSを積みたいと言ったwindowa PCがVAIOシリーズだった

それほどVAIOは優れていたし、実際に使ってみて文句なしのクオリティだった

デザインも素晴らしくてステッカーを貼りたくない、その美しさを保っていたいと思ったのはVAIOとMACだけだ

そのVAIOとMACBOOKのパワーバランスが逆転したのが2016~2017だったように思う

Macのキーボードが大幅に改善され

重さも気にならなくなり、スペックはVAIOに並んだ

UX、もとい使いやすさはVAIOを越えた

スペックでVAIOに並び、むしろ時代は

スペックの次

”使いやすさ”の時代に入ってきた

2016で迷走したという意見もあるが

appleはUXデザインの最高峰を常に追い求めている気がする

appleはスペックだけが素晴らしいわけではない

ただ、見た目が素晴らしいだけではない

意識高い系はたいてい新しもの好きだから

デザインだけで使い続けるはずがない

周りのハードブランドがスペック勝負でバトルする中

UXデザインの重要性をいち早く気づき、ファンを増やしていった会社なのだ

UXはユーザーエクスペリエンスの略でつまり人間工学に基づいた”使いやすさ”

科学者ではなくデザイナーと心理学者が創ったPCがMACBOOKだ

スペック勝負が限界にきている今、UXに年の功があるappleが頭一つ抜け出すのは明白である

そして2017のVAIOは2014より攻めていない

スペックこそいいものの、スペックはもはやユーザーにとって重要ではなくなっている

他のPCでも代替が効いてしまうから

デザインもおじさんが創ったPCという感じだ

VAIOを選ぶ理由がもうなくなっている

グローバル化の流れに流され、時代に遅れ

日本製品が終わっていくのが寂しくもあり、それでいいのかもしれないと思う節もある

appleのmacは一言で言えば職人技だ

なにも関係ないはずなのに、なぜかアメリカの製品に日本を感じてしまう

appleは

公式サイトにだって、スクロールの一つとっても

文字の選び方にだって1pxのデザイナーの拘りと革新的な気風を感じる

そこまでこだわったハードウェアなのに価値観はとても有機的で、人間味を感じさせる

VAIOのPCに魅力が無いのは

日本が大量生産の時代から抜け出せず、職人を、そしてクリエイターを大事にしてこなかった結果なのかもしれない

それでもメイドインジャパンの職人が創ったようなVAIOが見たかった

そして自分の手元にあるVAIOも

スペックこそ、今の最新鋭には敵わないものの、10万円越えのPCに追随する程のものだが

寿命はもう近づいていて

充電しながらでないとPCが動かなくなってきている

最近はいきなり電源が切れることも多い

大切に使って来たから

画面も傷はないし

一回同じくバッテリーが弱くなった時は有料で修理にも出した

そして四年が過ぎ自分のデザインのスキルも上がり、

グラフィックデザインから、WEBデザイン

そして動画編集、アニメーションまで手を出すようになり

今のスペックでは事足りなくなった

(特にアフターエフェクトのレンダリングには耐えられないだろう)

VAIO Zの死期を悟り、次の後継に選んだのは

悲しいかな、MACBOOKであった

仕事で会社から与えられたMACを使い慣れ、使い心地に感化され

もはや身体も心もwindowsには戻れなくなった

日本は車で世界一を取れたのに、PCで海外に淘汰されるというのは何が違ったのだろうか

もうVAIOの時代は来ないのだろうか

と郷愁の念に駆られながら私用Macbookを購入しました

クリエイターとしての出発点であり、

VAIOZで大学のレポートを書き、絵を描いた

デザインをした

一緒に電車の中で電子書籍を読み、悲しみに暮れたときは音楽を流してくれた

どこにでも一緒にいた

永い緩やかな地獄の中での希望であり

地獄の沙汰もVAIOZ次第、共にもがき苦しんだ戦友である

さらば VAIO Z

RIP

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